6月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。

2025.06.9 相場動向
6月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 石油化学工業協会がまとめた4月のエチレン生産量(速報値)は、45万1,900トンと前年同月比14.5%増加した。(前月比では1.4%増)。生産の増減要因は、定修要因等で20.3%のプラス、稼働率変動で5.8%のマイナスだった。設備稼働率は78.6%と前年同月比で3.5ポイント低下し(前月比では0.1ポイント増)、2022年8月以来33ヵ月連続で90%割れが続いている。前年同月の定修設備は2社・2プラント、当月の定修設備はなかった。
〇 メタノールの米国5月契約価格は$824~835/MT(4月$891~895/MT)。同スポット価格は$264~270/MT。玉状況は、全体的に在庫が潤沢、プラントトラブルもなく供給が順調な一方、需要低調のため、米国、欧州、アジア市況は下落傾向となっている。中国市況についてもイラン品の供給増により下落している。
〇 三井化学は2027年近傍にフェノール事業、インダストリアルケミカルズ事業、サステナブル・フィードストック事業、ライセンス事業、プライムポリマー、ポリウレタン事業の6事業について分社化を検討すると発表した。分社化することで統合・再編の核となる事業体を設立するとし、石油化学事業に特化した経営と迅速な意思決定、自社キャッシュフローによるグリーン化投資等を実行し、統合・再編のスムーズな推進につなげていく方針。
〇 生産設備のプラント点検や保守にかかる費用が上昇していることを受けて、オキソアルコールメーカーの値上げの発表が相次いでいる。主な製品の実施時期・値上げ幅は下記の通り。
KHネオケム ・・・ 5/22よりブタノール、イソブタノール、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、ブチセル、ブチセノール20、ブチセルアセテート、ブチセノール20アセテート、PM、PMA、他25品目 改定幅は+15円/以上。また、同社は上記値上げ発表のほか5/15よりイソブチルアルデヒド、イソブタノール、酢酸イソブチル、キョーワノールM +15円/kg以上の値上げも発表している。
三菱ケミカル ・・・ 6/16より2エチルヘキサノール、ノルマルブタノール、イソブタノール、ノルマルブチルアルデヒド、イソブチルアルデビド、イソノニアルコール +15円/kg以上
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