10月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。

2025.10.08 相場動向
10月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 石油化学工業協会がまとめた8月のエチレン生産量(速報値)は、42万7,000トンと前年同月比で5.8%増加した(前年比では10.4%増)。生産の増減要因は、定修要因等で5.6%増、稼働率変動で0.3%増となった。国内平均の設備稼働率は81.9%と前年同月比で0.2ポイント上昇し、2022年8月以来37ヵ月連続で90%割れ、2025年1月以来7ヵ月ぶりに80%台を回復した。前年同月の定修設備は1社中・1プラント、当月も1社・1プラント(三井化学・市原)だった。
〇 メタノールの米国9月契約価格は$781~798/MT(8月$781~798/MT)。同スポット価格は$334~340/MT。アジア・米国・欧州各国のメタノール誘導品需要は弱く、市況は下落傾向。中国市場についてはMTOが高稼働だが、メタノールの在庫水準も高く市況は下落傾向となっている。円貨では海外のメタノール市況が下落している一方で為替が円安になったことでほぼ横ばいとなった。
今後、為替次第では日本国内のメタノール価格は上昇していく見込み。
〇 酢酸エチルのアジア市況は、原料酢酸市況の反発を受けて連れ高となっている。更に為替が円安になっていることを受けて円貨でも上昇。これを受けて酢酸エチル販社のシノケム・ジャパンは10/20納入分より酢酸エチル価格を+10円/kgの値上げを発表した。原料価格の高騰・円安の進行に加え、海上運賃、物流費、ターミナル施設使用料金の上昇が主な値上げ理由。
〇 出光興産は修繕費・設備管理費等の諸経費が継続的に上昇していることを理由にノルマルヘキサン、ノルマルヘプタンの値上げを発表した。
実施時期は10月1日出荷分からで改定額は+20円/L以上。
また、ノルマルヘプタンの足元の玉状況については順調に採油出来ているものの2026年4月からの定修に向けて玉を確保することを理由にアロケーションを実施している。
【原油・金属・為替相場動向 最新ニュース配信中!】
当社から以下の原料動向や相場動向資料やお役立ち情報を月1回メールで配信しております。以下フォームよりお気軽にご登録ください。
参考例