10月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。

2024.10.10 相場動向
10月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 石油化学工業協会がまとめた8月のエチレン生産量(速報値)は、40万4,500トンと前年同月比で13.5%減少した。(前月比1.6%増)。 生産の増減要因は、定修要因等で16.0%のマイナス、稼働率変動で2.5%のプラスだった。設備稼働率は82.3%と前年同月比で2ポイント上昇したが、2020年8月以来25ヶ月連続で90%割れが続いている。前年同月の定修プラントはなし。当月の定修設備は1社・1プラント(出光興産・徳山)だった。
〇 メタノールの米国9月契約価格は$721~724/MT(8月$698~701/MT)。同スポット価格は$354~357/MT。
アジアスポット価格は$320/MT前後で停滞している。MTBEなど川下製品の需要が中国を中心に振るわず、主原料の石炭相場も暖房需要期を控えているが先高の動きもないため、小幅の値動きが続く。ただ欧米などでは天然ガス価格の上昇を背景にメタノール価格が9月以降値上がりするなど、上昇する地域もある。原油相場の動向にもよるものの、欧米の値動きに連れて底上げされる可能性もある。
〇 丸善石油化学は、トルエン、キシレンの値上げを実施する。改定時期は10月1日納入分からで、改定幅は15円/kg以上。主要装置のエチレンプラントの稼働率が低調な状況が継続するなど、芳香族製品も稼働率の低下から製造コストが大幅に上昇している事が主な理由。
〇 2024年問題にともなう物流費の上昇に加え、タンク保管費用や倉庫費用、容器代が値上がりしていることを受けて、各社の値上げ発表が相次いでいる。
主な製品の実施時期・値上げ幅は下記の通り。
KHネオケム … 9/20よりアルデヒド、アルコール、エステル、ケトン、グリコールエーテル、合成脂肪酸、ジオール、炭化水素、機能性モノマーと、それに関連する全品目 +10円/kg以上。
JNC … 10/1よりノルマルブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、オクタノール、ノルマルブタノール、イソブタノール、CS-12、CS-16、オクチル酸 +10円/kg以上。
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