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11月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。

11月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。

2024.11.11 相場動向
11月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。

〇 石油化学工業協会がまとめた9月のエチレン生産量(速報値)は、38万9,700トンと前年同月比で9.7%減少した。(前月比3.4%減)。 生産の増減要因は、定修要因等で7.9%のマイナス、稼働率変動で1.8%のマイナスだった。設備稼働率は80.2%と前年同月比で1.3ポイント低下したが、2020年8月以来26ヶ月連続で90%割れが続いている。前年同月の定修プラントはなし。当月の定修設備は1社・1プラント(出光興産・徳山)だった。そのほか、三井化学・大阪のプラントは不具合発覚のため7月23日から補修作業を行っていたが、9月30日より稼働を再開した。

〇 メタノールの米国10月契約価格は$734~741/MT(9月$721~724/MT)。同スポット価格は$364~374/MT。
メタノールの国際市況は中国政府が公表した財政出勤政策を受けて景気回復に対する期待感が出たほか、同国の主要輸入元である中東情勢の悪化による供給懸念が底上げしたことを受けて上昇した。ただ、メチルターシャリーブチルエーテル(MTBE)など川下製品の需要が引き続き芳しくないことや、原料の一つである石炭相場の伸び悩みにより市況が続伸出来るかは不透明な状況となっている。

〇 酢酸エチルの国際市況は、粘着剤を中心に実需不振を継いでいるうえに、川上の酢酸も定修明けで価格が下振れたことで連れ安となっている。これを受けてすでに一部の企業は採算割れを起こし酢酸とスプレッドも悪化していると指摘されているため、そう遠くないタイミングで下げ止まる事が予想される。一方、日本国内の輸入品を扱う一部の商社は、物流費、タンク使用料・保管料などの上昇分について転嫁するとして横ばいもしくは値上げに転じる見込み。

〇 三菱商事ケミカルは高沸点芳香族剤について原料価格の高騰や海上及び陸上物流費やタンク保管費用の上昇を受けて値上げを発表した。
2024年11月1日出荷分より実施で、改定幅はローリー+25円/kg、ドラム+35円/kg。
対象商品:高沸点芳香族溶剤S100、高沸点芳香族溶剤S150

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