4月度原油・金属・為替相場動向を更新しました。
〇 石油化学工業協会がまとめた2月のエチレン生産量(速報値)は、43万36,000トンと前年同月比で0.8%減少。生産の増減の要因は、定修要因等の12.8%増を、稼働率変動による13.6%減が打ち消した。 前年同月の定修設備は1社1プラント、当月の定修プラントは0基だった。エチレン設備の平均稼働率は81.1%と前月比で0.4ポイント低下し、7ヶ月連続で90%台を下回った。
〇 メタノールの米国3月契約価格は$591~598/MT(2月$577~591/MT)。同スポット価格は$300~317/MT。
2月の日本輸入通関価格は1-2月頃に一時上昇した海外スポット市況が反映され上昇。
しかし、足元の海外スポット市況は、大きな需給バランスの変動は無く、原油価格の下落やメタノール誘導品需要減等により軟調傾向となっている。
〇 酢酸エチル中国FOB価格は、春節以降中国の需要が回復するとの見方から上昇に転じたが、需要が想定よりも悪い為、横ばいで推移している。春先から原料の酢酸は大手の定修が複数控えており、供給減で酢酸エチルも値上がりすると予想されている。
〇 国産ナフサ価格が下落するなか、原燃料高騰にともなうユーティリティーコストや副資材・物流費などの上昇を理由とした原料メーカーの値上げが続いている。
クラレ … 3/1納入分より ソルフィット、ソルフィット(ファイングレード)、ソルフィットAC、MMB-W +20円/kg
ジェイ・プラス … 4/1納入分より フタル酸系可塑剤(DOP、DINP、DIDP) +18円/kg以上
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