防錆剤の効果 その1
錆のメカニズム
錆とは、空気中には酸素と水分が含まれており、これらは金属と化学反応を起こして酸化し、酸化物となります。
例えば、鉄の表面に水が付着すると、水分と酸素は化学反応を起こすため、必要な電子を鉄内から取り込み、水分内には、OH-の陰イオンが生成されます。鉄Feは電子がとられ、Fe3+の陽イオンに変化し水分中に溶け込みます。OH-とFe3+が結合してFe(OH)3が生じ、その後、水分(H2O)が無くなり錆(Fe2O3)が生じます。これが錆の発生メカニズムです。
よく水溶液を塩水に変えるとより錆やすくなるのは、塩水の性質によるからで塩水が電気を通しやすくなり反応が早められるからです。塩分が3%以上になると塩水中の酸素濃度が薄くなり錆にくくなります。
金属のイオン化傾向と金属メッキ
金属の種類によりイオン化傾向の大、小があります。金属が水溶液中へイオンとして溶出するには、その価数に相当する数の電子(e-)を水溶液中の他の物質に渡す必要があります。主な傾向は以下の通りです。
防錆剤の種類と組成
防錆とは、金属の表面を錆から守る方法で、その方法は3種類の方法があります。
1.環境から遮断する方法
2.保存する環境を改善する方法
3.耐食材料を使用する方法
防錆用材料
適切な防錆方法を選択することにより周囲からの影響も受けにくくなります。このような課題に今後取り組む為に様々な防錆方法と化学物質の応用も期待されております。
当社は適切な防錆方法の提案や新しい防錆剤の開発の提案もさせて頂きます。以下フォームよりお気軽にお問合せください。
お問合せ ものづくり支援事業部
■防錆材料のお問合せ
お問合せはこちらから
関連する記事
■防錆剤の効果 その2 (10月掲載)こちらから