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各種めっき膜の特性 その1

各種めっき膜の特性 その1

接点部品へのめっき

接点部品へのめっきは導電性、バネ性、加工性のよいリン青銅や黄銅、その他の金属上にめっきを行って使用する事が多い。

接点素材として主に要求される事項

①長期にわたり接触抵抗値が小さく安定している事が必要である。使用環境により酸化膜、硫化膜、有機膜など
の化学変化の影響により接触抵抗が大きくならない事。
②めっき皮膜にピンホールやクラックがあったりしないで、素地金属を腐食し抵抗値を変化させない事。
③接点表面に凹凸ができ、接触部分のみに集中的に接触抵抗が生じないようにめっき平滑で均一に形成されている事。
④ 接点部分のめっき皮膜が軟らか過ぎて粘着を起こし、接触面が粗れたりして接触抵抗値が不安定にならない事。
⑤ 使用頻度が多くなる事で表面が磨耗して接触抵抗が変化しない硬度、耐磨耗性が必要である事。
⑥ めっき皮膜の固有抵抗値が低い事

各種電子部品へのめっき膜

銅合金上に行う場合は、耐食性や、拡散防止目的としてニッケルめっきを 2μm 程度施す。その上に接点めっき皮膜と
して、貴金属めっきを行う事が一般的である。
特に金めっきは接点として最も優れた抵抗値と耐食的にも高い信頼性がある。ただし、硬度が低いため、耐粘着性、耐磨耗性に劣るのでニッケル、コバルトなどを含有した合金めっきが多く用いられる。リードスイッチは接触抵抗値が低く硬い材料で表面にめっきを行うことが必要となるのでロジウム,ルテニウム等、またICソケットやプリント基板用コネクターと基板接栓などの挿抜を行う接触面では、異種金属表面の組み合わせにより粘着防止や耐磨耗性も向上する。

めっきの種類

めっきの種類は産業分野と求められる機能により数多方法と組み合わせがある。主な非鉄金属の種類は以下の通り。
●銅、錫、ニッケル、クロム(RoHS対応品)、コバルト、金(ニッケル金、金錫)、銀、インジウム、
パラジウム(パラジウムコバルト)、ロジウム

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