〇 石油化学工業協会がまとめた９月のエチレン生産量（速報値）は、４３万２，１００トンと前年同月比で６．８％増加した。（前月比７．６％減）稼働率は、８１．６％と前月（８０．３％）比で１．３ポイント上昇したが、前年同月（８３．１％）との比較では１．５ポイント低下した。好不況の目安である９０％を割り込むのは昨年８月以降１４ヶ月連続。前年同月の定修設備は１社１プラント、当月はなしだった。

〇 メタノールの米国１０月契約価格は＄５１７～５２１／ＭＴ（９月＄５１７～５２１／ＭＴ）。同スポット価格は＄３４４～３５４／ＭＴ。欧米市況は米国で１００万トン級の大型メタノールプラントが複数停止し、供給が減少していることから上昇。アジア市況は中国の国慶節明けの買い増しから市況が一時的に上昇した。
需要は依然として低調に推移しているが、今後は供給面と季節的な影響により、市況は上昇していく見込み。

〇 ナフサ価格（２３年４Q想定７７，０００円／KL）の高騰や製品市況の上昇を受けて、溶剤製品の値上げ発表が相次いでいる。主な製品の実施時期・値上げ幅は下記の通り。
三井化学　・・・　１１／１よりアセトン　１６円／ｋｇ、ＭＩＢＫ、ＤＡＡ　２１円／ｋｇ、ＩＰＡ　１３円／ｋｇ
KHネオケム　・・・　１１／１よりＮブタノール、イソブタノール、酢酸イソブチル　２５円／ｋｇ以上、
アセトン　３９円／ｋｇ以上、ＭＩＢＫ、ＤＡＡ　５０円／ｋｇ以上（ケトン類は、用役費などの上昇分も含む）、ブチルセロソルブ、BDG　３０円／ｋｇ以上、
ブチルセロソルブアセテート、BDG‐AC　３１円／ｋｇ以上
ダイセル　・・・　１０／１６より酢酸エチル、酢酸ブチル　２５円／ｋｇ　ＮＰＡＣ、ＮＰＡ　１５円／ｋｇ
KHネオケム　・・・　１０／２３より酢酸ブチル　２０円／ｋｇ以上

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