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α-リポ酸とシクロデキストリンの相乗効果 その1

α-リポ酸とシクロデキストリンの相乗効果 その1

「α-リポ酸」の役割と効果

 わたくしたち人間は、有酸素呼吸をしないとエネルギーの獲得ができません。つまり、酸素がないと生きていくことができないのです。そういった意味で酸素はわたくしたち人間にとって不可欠なものです。
生きていくために取り込んだ糖や脂肪などの栄養素は、体の中で分解され、細胞から取り込まれた酸素とともに血中から細胞の中にあるミトコンドリアで酸化的リン酸化反応によってエネルギーに変換されます。つまり我々の身体は栄養を「酸化」することで必要なエネルギー/(ATP=アデノシン三リン酸)を得ています。
この酸化は、活性酸素種(ROS)と呼ばれ、細胞伝達物質、免疫機能として働きます。 例えば、白血球は、活性酸素の作用によって感染防御の重要な役割を果たしています。活性酸素にはその他にも、血管を拡張させ末梢の血流を確保する役割や、細胞の分化やシグナル伝達にも関係しています。

人間の抗酸化防御機構メカニズム

・ROS(活性酸素種)が生成される細胞膜の外側と内側に存在するのがスーパーオキシドジスムターゼ(SOD/活性酸素を消去する酵素)で、動植物の体内で生成され、活性酸素種を不均化し、有害性の少ないH₂O₂(過酸化水素)とO₂(酸素)に変えることができると言われてます。
・そのH₂O₂を他の二つの抗酸化酵素(カタラーゼ=CATとグルタチオン・ペルオキシダーゼ=GPx)が水/H₂Oと酸素/O₂に変換して素早く無害化。 それにより、細胞の脂質やタンパク質、DNAを、酸化による損傷から守ると言われてます。

酸化ストレスの原因

一方で、ROSは、非常に不安定なものでストレスによっても増加します。身体の中で脂質やタンパク質を酸化させたり、細胞を傷つけたりと、活性酸素の生成と消去のバランスがくずれると酸化ストレスが生じ、分子レベルの生体酸化損傷を増加させ、様々な疾病や 老化亢進(こうしん)につながると考えられています。
1). 摂取した栄養素が分解される過程で、ミトコンドリアの酸化反応により活性酸素が発生します。
2). 過度な運動や心身のストレスを受けると一時的に血液の流れが悪くなりこれが元に戻る時に活性酸素が発生します。
3). 紫外線や放射線、大気汚染、タバコなどの環境要因、薬剤、金属、酸化された食べものなどの日常生活の要因
4). 老化に伴ってミトコンドリアの機能が低下し、活性酸素種が増加します。
5). 脂肪の摂取が多くビタミン、ミネラル、食物繊維などの摂取が少ない欧米型食生活では、腸内で腐敗を起こし
やすく、活性酸素も発生します。

α-リポ酸の酸化ストレスに対する効果

α-リポ酸は、腸内細菌により生産又は、ミトコンドリア内で(特に肝臓内)脂肪酸/オクタン酸とシステインによって合成され、分子内に2つのイオウ原子を含む構造。酸化型と還元型の2つの型があり、ミトコンドリア内でエネルギー産生(糖質の代謝をするピルビン酸の補酵素とし作用)に使われ、また、強力な抗酸化作用します。(1,2-ジチオラン環は強力な反応力)
特に臓器組織で高含有している。これは、エネルギー代謝の盛んな臓器組織で活性酸素量が多い為、抗酸化剤のα-リポ酸が大量含有され損傷防御に働いていると言われてます。また、遷移金属をキレートして排除し、同じ細胞内の抗酸化物質であるグルタチオンやビタミンC,Eの抗酸化作用の再生をする作用があります。
抗酸化物質のα-リポ酸は、他に、血液脳関門も通過することが知られており、脳脊髄液や血液、体のあらゆる臓器のあらゆる細胞において活性酸素(フリーラジカル)によるダメージを防ぎます。
α-リポ酸は、健康な細胞では十分な量のα-リポ酸を産生することができますが、40代から急激に減少し始め、また慢性的な病気になるとα-リポ酸の値はさらに低下してしまう可能性があります。

酸化・還元型α-リポ酸の作用イメージ

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